ダイエットという言葉は“減量”や“痩せた体型を目的とする”
といった意味が一般的に認識されていますが、
減量以外に、思わぬ効果が期待できることをあなたは知っていますか。
私の友人はダイエットを経て、
ダイエット前よりもさらに磨きがかかりました。
それは決して、ダイエット前が輝いていなかったというわけではありません。
今回はダイエットを経て輝きが増したそんな友人についてお話ししたいと思います。
男性のダイエット
ある日突然、職場の同期A(男)が私にこう尋ねてきました。
「男にも効果があるダイエット方法を教えてほしい。」
突然のことで驚きましたが、理由を聞いてみると
”自分に自信をつけたいからダイエットをしてみたい”ということでした。
いつも笑顔で周りのことを気遣ってくれる優しいAですが、
それは自分の見た目に自信がなくて周りから嫌われたくないからだと言うのです。
特に気にするような体型でもなく、今のままでも十分魅力的だと思いましたが、
彼が私にせっかく声をかけてくれたのだから、力になりたいと思いました。
しかし、今まで私自身はダイエットをしたことがあるものの、
男性も女性と同じダイエット方法で効果があるのか疑問が浮かびました。
そこでまず私は、
男性と女性のダイエットの違いについて調べてみることにしたのです。
男性と女性のダイエットの違い
男性は骨格や筋肉が女性よりもしっかりしており、
女性は適度な脂肪によって、男性よりも丸みを帯びた体つきをしています。
これは男女のホルモンの働きによるもの。
このホルモンによって、
男性は内臓脂肪型、女性は皮下脂肪型肥満になってしまうのです。
つまり、それぞれのダイエットでは、
このホルモンの特性をきちんと理解し、
それに合った方法でなければ効果は期待できないというものでした。
男性におすすめのダイエット方法
効果的なダイエットを行うため、内臓脂肪が多い方に適した方法を検索したところ、
“筋肉量を増やし、基礎代謝を上げる必要がある”ということがわかりました。
早速このことをAに伝え、
二人でどんなダイエットをすればよいのか調べ、
2つのダイエット方法を実践することにしました。
(1)食事管理
まずは食事管理を徹底すること。
無理のない範囲で毎日の食事時間を固定し、バランスのよいメニューを心がけ、
食物繊維やビタミン・ミネラルなどを中心に、季節にあった新鮮な食材を食べることで
栄養素をきちんと吸収するというものです。
食事管理というと、極端に食べる量を減らしがちですが、減らしすぎてしまうと、
毎日の仕事や運動がつらくなってしまうので、しっかりと食べつつ内容に気をつけるというものでした。
なかでも、脂肪になりにくいタンパク質はダイエットの強い味方であるため、
積極的に取り入れようと、プロテインを飲むことを始めました。
(2)有酸素運動
内臓脂肪に効果があるとされる有酸素運動を手軽に取り入れるため、
Aは毎朝、会社の最寄り駅の2駅手前から歩いて出勤するようになりました。
それだけでなく、会社内ではできるだけ階段を利用するようにしたり、
仕事が早く終わる日にはジムで水泳をしたり、
マシンを使って筋肉を鍛えるようスケジュールを組みました。
特にジムでは、はじめのうちは一人で運動メニューを組むのが難しいため、
インストラクターの方に相談し、
正しいマシンの使い方から教えてもらうように心がけたようでした。
ダイエットの効果
はじめのうちはなかなか思うような効果が出ず、
この方法ではだめなのか…と少し不安になりましたが、
1ヶ月半を過ぎた頃から少しずつ変化が出てきました。
着ているスーツのウエスト周りが少し緩くなったようで、
今まで以上にスーツ姿が綺麗に見えるようになったのです。
Aが嬉しそうに効果を報告してくれるので、
私も喜んでいる彼の姿にとても嬉しくなりました。
しかし、私にはその報告以上に嬉しいことがあったのです。
それは、彼自身に笑顔が増えたことでした。
本人はあまり気付いていないようでしたが、スーツの着こなしが良くなり
ダイエットを開始する前よりも堂々としている姿は、目を引くようになりました。
会議での発言やプレゼン中も声がよく通るようになり、
体型が変わるだけでなく意外なところでも変化が表れているようでした。
ダイエットで得たもの
ダイエットを開始して半年近くが経過し、目標としていた体重に到達したと言っていたAですが、
今後も食事管理と運動はこのまま継続していくとのことでした。
しかしそれは痩せることを目的としているわけではなく、
ダイエットをすることで得た今の生活スタイルが、
自分にとって良いものだと気付いたからだそう。
ダイエットを始める前は、
「自分に自信がない」「周りに嫌われたくない」と言っていたAですが、
今では見違えるように自信を持った姿が印象的な男性へと変わりました。
ダイエットは一般的に「痩せるため」というイメージがありますが、Aのおかげで
ダイエットは健康を維持することや、自分に自信を持つことへとつながる
素敵な手段なのだと改めて気付くことができました。
Nsdoijw58著