子供の食事バランスの話し

運動してもなかなか痩せなかった思春期。自分の経験から娘に思うこと。

小さい家族

私は末っ子として育った。

家族は両親と4歳年上の姉がいた。

生まれた時から父親似と言われ、私自身も「パパっ子」と認めるほど父親が大好きだった。

母は厳しい人で、小さい頃の私は、「優等生の姉の味方」のように感じでいた。

姉は年が離れていることもあり、あまり喧嘩をした思い出もない。

記憶を辿っでみても、私は姉のことが大好きで、いつも後を追いかけていた。

しかし、4歳も離れている妹の存在は姉にとって鬱陶しいものだったようで、物心ついた頃には、後を追いかける私から姉は逃げていた気がする。

とは言え、私がそうなる以前はきっと、私のことを可愛がってくれていたのだろうと思う、

だからこそ、私は姉のことが大好きだったのだろう。

そんな私の家族に共通していることは、全員「小さい」と言うことだ。

父は160cmもなく、母も姉も140cm台だ。

そして私も150cmしかない。

そんな小さな体では、ちょっと太っただけでも「ぽっちゃり」と言われてしまう。

父は若い頃の写真を見る限りでは太っていなかったが、私の記憶にある30代から40代にかけては、いわゆる中年太りのような体型で、お腹周りがぽっこりしていた記憶がある。

しかし決して極度の肥満ではなかった。

母は痩せ型で、昔から「痩せるのは簡単だけど、なかなか太れない」と言うのが口癖だった。

そんな体型の両親の間に生まれた私の小さい頃は、決して痩せ型ではなかったが、太っているわけでもない。

いわゆる普通の体格だった。

子供の頃の食生活

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私の家の食事は、いつもバランスが良く、主菜は毎日、肉と魚が交互に出され、野菜などの副菜、漬物、味噌汁が必ず出てきた。

しかし、小さい頃の私は好き嫌いが多く、自分の好きなものしか食べない子供だった。

おそらく多くの子供がそうであるように、餃子や唐揚げなどは底なしに食べていたが、サラダはあまり食べられなかった。

しかし私の母は、基本的にあまり料理が好きなタイプではなかった。

今のようにコンビニもなく、スーパーの惣菜もなかった時代のため、食事は頑張って作ってくれていたが、おやつに関しては横着だった。

子供の頃家に帰ると、母が毎日おやつを用意してくれていた。

しかしそのメニューは、手作りお菓子ではなく、スーパーで買ってきたパン、ポテトチップスのようなスナック菓子といった、いわゆる「ジャンクフード」ばかりだった。

しかしその当時は、それが当たり前だと思っていた。

時にはおやつにカップラーメンを食べ、残りのスープにご飯を入れて食べると言うような食べ方もしていた。

今の世の中では決して推奨されない食べ方だ。

成長するにつれて・・・。

小学校に入ると、学期ごとに身体測定がある。

そこで肥満と判定されると、学校から痩せるための指導を受ける子もいた。

私は、登下校に片道10分程度歩くことと、学校の体育以外は特に運動らしい運動はしていなかったが、6年間を通じて肥満と言われることはなかった。

食生活は高カロリーのものが多かったと思うが、この頃は身長が一番伸びた時期ということもあり、エネルギーは身長に使われていたのだろう。

しかし中学生になり、思春期に入ると、身長の伸びも止まってくる。

ホルモンのバランスも影響してか、段々と体がぽっちゃりとしてきた。

中学に入り部活動でテニスを始め、毎日運動し、登下校も小学校の頃の倍の距離を歩いていたにもかかわらずである。

初めの頃は私もほとんど気にすることはなかった。

しかし、太ってきた私に対し、母や姉から、「すごく太ってきたよ。痩せなよ。」と言われるようになる。

母は太ったことがないと自分で豪語していることもあり、私の体型の変化には眉を顰めていた。

その母の言葉だけでも傷ついたが、姉と二人で口を合わせて言われるとますます傷ついた。

また学校でも、いじめとまではいかないが、「ぽっちゃりさん」として扱われるようになった。

笑って誤魔化してはいたが、年頃の女子にはキツい言葉だった。

食事量を減らしても・・・。

周りから太っていると言われるようになり、その言葉を否定しながらも、太りやすい年頃ということもあり簡単に痩せることはできなかった。

部活動で毎日運動をしていたこともあり、やはり食欲は抑えられるものではない。

「痩せなさい」と言いながらも、母は高カロリーの食事を出してくるし、おやつはジャンクフードだ。

ちょうど当時高校生だった姉は、ダイエットとして、食事の量を減らしたりしていたので、なんでも姉の真似をしていた私も挑戦してみたが、中学生の食欲はなかなか手強かった。

食事の量を減らすことに挑戦してみるも、食欲が抑えられず、結局間食をしてしまう。

結局中学時代のダイエットは成功することなく終わってしまう。

せめてもの救いだったのは、「ぽっちゃりさん」程度の「軽度肥満」で、二重顎になってしまうほどの「太り過ぎ」とまではいかなかったことだ。

とはいえ、この頃のことは私の中でトラウマになったことは間違いない。

自分が親になり、子供に同じ思いをさせたくないという思いから、食事にも気をつけ、おやつもスナック菓子は与えないように気を遣ってきた。

しかし「親の心子知らず」で、やはり子供は自分の好きなものをたくさん食べる。

娘は私と違い身長が高いのだが、私の中学時代と同じで食欲が抑えられず、太ってきている。

私が子供の頃に傷ついた言葉はあまり言いたくないのだが、母が私に言った言葉と同じことを私も言ってしまっている。

女の子はどうしても太りやすい年齢があるものだ。

もう少し大人になった娘が、自分から痩せる気になってダイエットを始めたら、無理なダイエットをして体調を壊さないよう、母として助言をしていこうと思っている。

 

hoejve著