ぽっちゃりだった学生時代。
私は中学生の頃からぽっちゃりさんだった。
決して極端に太っているわけではないが、身長が低いこともあって、周りからは太っていると言われていた。
特に、中学時代には、友人に言われるよりも、母や姉から言われることに傷ついていた。
しかし当時は、ダイエットよりも食欲の方が優っていたため、無理にダイエットすることもなかった。
ただ、それ以上太らないように気をつけるだけだった。
150cmの身長に体重は53kg。
中学を卒業する頃から社会人になるまで、体型はほぼ変わらなかった。
BMIで考えると、標準体重よりも少し体重が重かった。
最近では、ただ痩せているだけの体型よりも、多少グラマラスな体型の方がいいという人も多いが、私が学生の頃は、モデルのように痩せている女性がモテる時代だった。
そのため背も低く太っている自分の体型には少なからずコンプレックスを持っていた。
ただ、もともと運動が好きではなく、食事だけでダイエットをしようとしてもなかなかうまく行かず、痩せられずにいた。
社会人、ダイエットに本格挑戦
社会人になって、家と仕事の往復の毎日が続くようになった私は、ストレスの発散のため、スポーツクラブに通うことにした。
子供の頃から、運動は苦手だったが、なぜか水泳だけは得意だったので、週3回程度、会社帰りにプールで泳ぐようになった。
高校以来のプールだったため、初めはあまり泳げなかったが、長く通っているうちに、1kmや2kmは泳げるようになった。
運動することが苦にならなく感じてきた頃、食事制限もしてダイエットをしてみようという気持ちになった。
もともと食欲は旺盛な方だったため、極端に食事の量を減らすのはダメだと思ったので、こんにゃくや豆腐などの低カロリーの食材や、米などの炭水化物を減らすという方法を行なった。
摂取カロリーを減らし、定期的にしっかりと運動をしたことで、これまで全くうまくいったことのないダイエットがうまくいった。
徐々にだが、体重が減っていったのだ。
中学の頃からキープしていた53kgという体重がだんだんと減っていき、10年ぶりくらいに40kg台になったのだ。
そうなってくるとダイエットも楽しくなってくる。
厳しくなる目標
体重が減り始めると、目標体重がどんどん低くなってくる。
もう少し、もう少しという欲が出てきたのだ。
初めはBMIの標準体重までと思っていたが、次は理想体重になりたいと思うようになっていった。
しかしダイエットには停滞期が必ずある。
それまでのやり方で体重が減らなくなってくると、ますます厳しい食事制限を自分に課すようになった。
食事の量を極端に減らすようになり、豆腐やサラダしか食べない日が続いた。
それなのに毎日のように水泳に通っていたのだから、体力が持つはずはない。
しかしその頃の私は、仕事でストレスを抱えていたため、ダイエットで痩せていくことだけが楽しみだった。
ふらふらになりながらも食事制限と運動を続け、53kgあった体重は43kgにまでなっていた。
おそらく痩せすぎだっただろう。
でもそれまで着たくても着れなかったような服が着られるようになり、私は大満足だった。
リバウンドをしないようにと、食事制限と運動を続けた。
無理のしすぎに気づく
そんなダイエットが体に言い訳がない。
結局私は痩せすぎて体力がなくなっていた。
ある日、会社への通勤途中、地下鉄の出口で強風に煽られた時、抵抗できずに倒れそうになったのだ。
それまでだったが耐えられたはずの風邪だった。
そのことで、自分が異常にダイエットに囚われていて、痩せすぎであることに気づいた。
このままでは体調を崩すと思った私は、食事内容を見直すことにした。
何も考えずに、野菜中心の食事をしていたのを改め、肉や油物も適度に摂るという、バランス食を心がけるようにした。
当然体重は増えていった。
体重を減らすことに拘っていたその頃の私には、体重が増えることイコール肥満だったが、頑張って我慢をした。
そして標準体重まで体重を戻すことに成功した。
それ以来、体重を減らすことには拘らず、ベスト体重を維持することを心がけ、運動と食事制限を続けてきた。
たまに甘いものを思いっきり食べたくなったりするため、自分へのご褒美として食べることもあるが、その前後できちんと食事制限をするようにしているし、食べた後はしっかりと運動をしてカロリーを消費することを心掛けている。
年齢とともに太りやすくなっていき、以前のように体重のコントロールは簡単ではないが、これからは見た目だけでなく、生活習慣病予防の観点からもダイエットを続けていきたいと思う。
hraizu著