食習慣と運動不足の話し

食べるのが大好きな家族!叔父さんの病気で気付いた、運動と食事の大切さ。

ぽっちゃり家族

私は家族みんな食べるのが大好きな家で育ちました。

母は普通なのですが、父方の家系は皆ぽっちゃり気味。

父と母が結婚した時、その食生活の違いに母は相当困ったようです。

父は脂っこい食べ物や丼(どんぶり)が特に大好きで、最初は父が好きなものを食卓に並べていた母。

私には二人兄がおり、一番上の兄が離乳食に変わる頃に「やっぱり家族の健康が一番だから」と母は一度は食事の見直しをしたこともあったそう。

しかし、これも兄が中学生の頃まで。

中学で運動部に入った兄たちは食欲も旺盛になり、食卓もどんどん賑やかなものになっていきました。

当時小学校に入ったばかりの私も、その兄たちの食欲に釣られてついつい満腹まで食べてしまいます。

兄たちは運動をしていたので、ガタイは大きくなっていましたが肥満ではありませんでした。

しかし私はというと、釣られて食べていただけで運動はしていません。

いつもの食事に唐揚げや天ぷら餃子なんかがほんの少し追加されただけだったはずですが、私はプクプクと成長してしまい、小学生の頃からぽっちゃり体型に。

元々ぽっちゃり体型だった父と並ぶと、すぐに家族だと分かるほどそっくりでした。

大好きな叔父さん

私の家には、よく父の弟である叔父さんが遊びに来ていました。

ずっと独り身を貫いていて、料理は得意じゃないらしく食事は基本的に外食がメインだそう。

だからなのか家族親戚の中では一番太っていて、さすがに親戚からも体の心配をされていました。

しかし本人はあまり気にしていないらしく、好きなものを食べるべき!という主義。

父と同じで脂っこいものや丼が大好きだそうで、野菜は外食先の定食とかで少し出る程度のものを摂っているだけだと言っていました。

今思えば、偏った食生活を注意するべきだったと思いますが、当時子どもだった私たち兄妹にとっては、叔父さんの食生活の話なんてどうでもよかったことでした。

叔父さんは家に遊びに来るたびにお土産としてドーナツを買ってきてくれて、ドライブに連れて行ってくれた時は美味しいご飯屋さんでご馳走してくれたりもしました。

私たち兄妹は当然のよう叔父さんに懐いていました。

そんな楽しい時期を過ごしていた子供時代でしたが、生活が一変してしまうほどのある出来事が起こってしまいました。

叔父さんの病気は……

それは私が高校生になった頃のこと。

学校から帰ってくると、母が電話で何やら慌ただしくしているのが目に入りました。

それは大好きな叔父さんが外食中に倒れたという電話。

急いで搬送された病院へ行くと、そこには頭を包帯でぐるぐる巻きにされた叔父さんの姿がありました。

倒れた際テーブルに頭をぶつけてしまい、後遺症で耳が聞こえなくなるだろうと医者に言われました。

しかし、もう一つ医者から言われた重大なことがありました。

それは、叔父さんが糖尿病になってしまっているということ。

今回倒れたのも、偏った食事による急激な血糖値上昇で昏睡状態に陥ったのが原因でした。

糖尿病は、未だに完治することはないと言われている病気。

叔父さんは、日頃の運動不足と偏った食生活のせいで罹患してしまったのです。

食事と運動

叔父さんが怪我と糖尿病の治療に専念する中、私たち家族は家族会議が始まりました。

それは、日頃私たちも見直さなければならなかった食生活。そして、特に父と私の運動不足について。

糖尿病のなりやすさは遺伝するようで、それは私たちも例外ではないということ。

 

今まで母に任せっきりだった食事。

今回の一件で考えさせられた私は糖質脂質を抑えたレシピを研究するようになり、母と一緒に料理をするようになりました。

糖質脂質の多い食べ物は美味しいものが多いしたくさん食べたくなりますが、一方で腹持ちが悪い食べ物が多いのも事実です。

なので低カロリーで且つ腹持ちの良い食べ物、食物繊維の多いものや高たんぱく質の食べ物を中心に料理に取り入れました。

 

そして運動があまり好きではなかった私ですが、毎日少しずつでも続けていこうと、朝ウォーキングをすることにしました。

最初は10分という短い時間から。

それは次第に20分30分と延びていき、朝早く起きることすら面倒だと思っていたものが、今では気持ちのいい一日をスタートするのに欠かせない日課になっています。

 

叔父さんの病気がきっかけで、私たち家族は生活の意識が大きく変わりました。

本当はもっと早くから意識して、叔父さん共々健康に気を使うべきでした。

しかし今は叔父さんも生活習慣を改めて、食事運動共に気を使っています。

太ることのデメリットは見た目だけではありません。

長く健康に生きるためには、生活習慣を整えて肥満を予防することが大切だと痛感しました。

kosako著